活動報告
2023年度兵庫県写真作家協会フォトセミナー
自然写真家 鈴木一雄氏フォトセミナー「感動を伝える写真の極意」
9月23日(土・祝)に神戸医師会館4階大ホールにて、自然写真家 鈴木一雄氏を講師に迎えてフォトセミナーを開催し、会員・会友84名が参加しました。鈴木氏の日本国内の心象的風景写真を1枚1枚丁寧に説明していただきました。
また、写真集を落款&サイン付きで販売していただきました。
ー フォトセミナーの要点 ー 『いかに感動して撮ることが出来るか』
1.感動を伝える写真の鍵
※第三者を感動させる写真には『真のチカラ』が宿っている。
【作品のチカラ】=(被写体のチカラ+撮影者のチカラ)×撮影者の感動力
※被写体の力=被写体の魅力+新鮮さ+シャッターチャンス
※撮影者の力=撮影者の技術力+創造性・感性
2.“感動力”を高める
※感動力とは、感動できる能力(チカラ)
3.“技”のチカラを高める
① 広角レンズを使いこなす
② 「作品の濃度=露出」を自在に操る
③ 「シャッター速度」を使いこなす
④ 「ハーフNDフィルター」を活用する
⑤ 「ノートリミング」を心がける
■ 広角レンズを使いこなす
(効果)
① スケール感が出る
② 生活環境が描かれて物語性が生まれる
③ 被写体を丸ごと受け止める心が育つ
■ 広角レンズの応用
① 広角接写の活用
② 広角+中間リングの活用
■ 広角接写のポイント
(小さな花・虫の撮影)
■ 広角レンズ+中間リング
(小さな花・虫の撮影)
■ 露出を自在に操る
※“自分”は、どう表現したいか
※露出次第で「作品の主題」が変わる
■「シャッター速度」を操る
※ 1/250秒以上=力強い躍動感
※ 1/15~1/30秒=臨場感のある表情
※ 0.5秒以下=幻想的な流線形
※ 1/4秒=流線形と臨場感の調和
(押さえたい魔法の速度) ⇒ スナップ撮影にも活用
■ 低速シャッターには“ND64”が必携
※レンズに入る光量を1/64に減らす
■ 撮影モードは「マニュアル」を基本にする
※「絞り優先AE」の問題
※“絞り”・“シャッター速度”・“ISO感度”の相関関係
■ 「ハーフNDフィルター」を活用する
【その1】「(半)逆光の場面」に使う
【その2】「日陰と日向が混在している場面」
【その3】「被写体の受光角度に差がある場面」
【その4】「自分のイメージで描きたい場面」
4.「ノートリミング」を心がける
※ “技のチカラ”+“心のチカラ“
5.聲(こえ)を聞く
※ “聲”とは何か 被写体自身の美、歴史的背景、環境、生命が発するもを感じ取る
※ “聲”をきく、鈴木一雄の桜旅
日本の桜は600種類、現在の日本古来の桜は9種類
毎年桜の時期1か月間、計画を立てず、開花情報も調べず桜に呼ばれて会いに行く
6.しあわせな写真人生のために
※ “競争”ではなく、“共走”へ
※ 『自分史つづり』に取り組む
― 鈴木氏講演資料より ―